ストーマ手術後の社会的交流の対処方法

ストーマがあると、外出するのが億劫になったり、不安に思うこともあるかもしれません。 こうした気持ちになるのは極めて自然なことです。お出掛けの計画を立てる際には、以下にご紹介するヒントをお役立てください。

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ストーマ手術後の社会的交流の対処方法についてご説明します。

オストミー手術後数日間または数週間は、他の人がストーマに対してどのような反応を示すのか知りたいと思うのは自然なことと言えます。 最初に自分がオストミーを目にした際に衝撃を受けたように、他の人がオストミーを目にしたら同じような感情を抱くのではと不安に思うかもしれません。

一般的に、このような心配は考えすぎと言えます。 公共の場でストーマを装着していることに対するよくある悩みを正直に調べ、社会的状況に対して対策を講じることが、社会的交流を実現する 2 つの鍵となります。

社会的交流に対する懸念

術後は、社交的な交流に対して、目の前に高い壁が立ちはだかっているように感じるかもしれません。 こうした気持ちになるのには、いくつかの理由が考えられます。 たとえば、臭いについて不安に思う場合です。 たいていの場合、臭いが問題になることはありませんが、臭いは他の人がどう思うか不安になりやすい悩みです。 皮膚保護シートがストーマの周囲にしっかり密着していれば、臭いに関する問題に悩まされることはありません。 ただし、臭いが気になった場合は、スト―マケア専門の看護師に相談に乗ってもらうと良いでしょう。

ストーマを初めて装着した際は、実際の体の一部のように感じられることでしょう。自分の外見が気になったり、公共の場でじろじろと見られてしまうのではと不安な気持ちに襲われるかもしれません。 実際には、服の下にパウチがあることに気付く人はいません。 見た目が気になるという方は、ストーマ ケア専門の看護師に相談してみましょう。神経質になり過ぎているだけかもしれません。

社会的交流の計画

あなたが生きる社会には、あなたの病気、手術、治療すべてを理解してくれている身近な人々が存在します。 一方で、あまり詳しい事情は知らないものの、職場や習い事などの場でしばらく会う機会がなかった方もいます。 中には、詮索好きな人もいますし、親身になって話に耳を傾けてくれる人もいます。 いずれにしても、不安な気持ちを抱く可能性がある人とのやり取りは避けて通れません。

身近な存在の人、ちょっとした知り合いの人、そして新しく出会う人への接し方を決めておきましょう。

覚えておくべきヒントを以下にご紹介します。

  • すべての人に洗いざらい打ち明ける必要はないことを理解しておく
  • 誰に、どこまで打ち明けるかの境界線を決めてておく
  • ストーマ手術を受けた事情や経緯のほとんどを把握しているケースが多いことから、身近な人に対してはありのままを打ち明ける 
  • 顔見知り程度の相手に対して何かを話す場合は、何をどこまで話すのかを決めておく


上記すべてを含め、どのような社会的な場においても、自制心を持って自分がどこまで打ち明けられるのかを判断してください。 心構えができていれば、気分が和らぎ、自信を持って落ち着いて過ごすことができます。