入院と回復
心理的側面
ストーマは、事故、慢性的な疾病、急性治療や緊急治療を必要とする最近診断された病気などの結果として造設されます。ストーマは、重度の炎症性腸疾患や長年の痛みから解放してくれるものととらえられる場合もあれば、予想外の災難や嫌悪の対象としてとらえられる場合もあり、後者の場合はストーマを受け入れることがさらに困難になります。
ストーマを造設すると、身体だけでなく自己意識にも大きな変化が突然起こり、生活の質に影響することもあります。親身で腕のいい医師や看護師からどれだけ多くのサポートや情報を得られたとしても、この変化に適応するには時間がかかります。また、新しい自分 (といっても、以前と大きく変わったわけではない自分) に慣れるまでに悲しみや苦悩、さらには不安やストレスを感じることがあってもごく自然なことです。
時には、「なぜ私が?」とか「私が何をしたというんだ?」といった思いにさいなまれることがあるかもしれません。こうした考えや強い感情は、言葉にしたり、誰かに話して伝えたりするのは難しいでしょう。経験から言うと、私たちは自分の力ではどうにもならないことを受け入れて、先に進む準備ができるようになる前に、まず問題の存在を認めることから始める必要があります。それができるようになると、ストーマを持つ人生を大いに満喫している人が数多くいることに気付けるようになります。
心理面や新しい身体イメージへの適応について詳しくは、ダンサックのブックレット「Body Image (身体イメージ)」でご覧いただけます。
